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    No.003G−lay

 性別:オス

 種族:アカクラゲ

 出身:[削除済み]

 職業:戦人?

 

〈経緯〉

 輸送された遺体を縫合中蘇生、逃走。 xxx海岸で発見。毒を制御。

 

〈状態〉

 健康・精神に異常は見られない。 手足に毒針有。制御中だが要注意。 記憶の欠損有。

 

〈備考〉

 欠損の原因は後天的なものではなく、生前のショックによるものであると確認。

 欠けた記憶の内容は『関係者』と『故郷』。 覚えているのは『自分が戦人だったこと』と、『大切な誰かのために戦った』ということ。

 

〈研究者より〉

 縫合中、修復された頭部から、彼の家族の声が聞こえていた。現在、本人の記憶からは消されている。

 諸君らは薄々気づいているかもしれないが、彼の記憶は、良い方に復元できる可能性が高い。 彼の関係者の一部は皆、どこかで様々な形で生きている。彼らとの接触を通して、何か変化があるかもしれない。過去に、記憶を失った少女が故郷に戻ったことで、記憶を取り戻したという事例がある。

 

よって、担当者:夏野都羽は、 No003G-layの外出を許可する。

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